(1) 距離制運賃

(2) 時間制運賃

(3) 運賃等の割増

(4) 運賃等の割引

(1) 待料金

(2) 迎車回送料金

(1) 車種区分は、次のとおりとする。

• 特定大型車
  普通自動車又は小型自動車のうち乗車定員７名以上のもの。
  ただし、内燃機関を有しない自動車を除く。
• 大型車
  普通自動車（ディーゼル機関を除く。）のうち排気量２リットル（ハイブリッド自動車にあっては、２．５リットル。）を超えるもので乗車定員６名以下のもの。
• 普通車
  普通自動車（ディーゼル機関を除く。）のうち排気量２リットル（ハイブリッド自動車にあっては、２．５リットル。）以下のもので乗車定員６名以下のもの。
  小型自動車のうち乗車定員６名以下のもの。
  普通自動車、小型自動車、軽自動車のうち内燃機関を有しないもので乗車定員６名以下のもの。

(2) 運賃の適用順位

• 運賃の適用順位は、原則として距離制運賃を適用し、これにより難い場合は、特約により時間制運賃を適用するものとする。

(3) 距離制運賃

• 距離制運賃は、タクシーメーター器の表示額とする。
• 距離制運賃は、旅客の乗車した地点から運送が終わった地点までの実車走行距離に応じて算定する。
• 時間距離併用運賃は、走行速度が時速１０キロメートル以下となった場合の運送に要した時間を　加算距離に換算し併算する。
  ただし、時間距離併用運賃は、高速自動車国道及び道路法第４８条の２第１項により指定された自動車専用道路（取付道路進入地点から退出地点までの区間に限る。）においては適用しない。
• 距離制運賃の収受にあたっては、運送が終わった地点で停車後、直ちにタクシーメーター器を「支払」の位置に操作し、その表示額により行う。

(4) 時間制運賃

• 時間制運賃は、時間制によることを営業所等において特約した場合に適用する。
• 時間制運賃は、最寄りの営業所等を出発してから、旅客の運送を終了するまでに要した時間に応じて算定する。
• 時間制運賃は、初乗30分、以後15分単位とし、15分未満の端数が生じた場合は切り上げるものとする。
• 時間制運賃による契約の場合は、タクシーメーター器にカバーをし、前面に「貸切」の表示をする。

(5) 運賃等の割増

• 運賃等の割増は、距離制運賃及び待料金に適用する。
• 運賃等の割増は、距離短縮方式とする。

(6) 運賃等の割引

• 運賃等の割引は、距離制運賃、時間制運賃及び待料金に適用する。
• 障害者割引は、次による。
  • 障害者割引は、身体障害者福祉法に基づく身体障害者手帳又は療育手帳制度要綱（昭和４８年９月２７日、厚生事務次官通知）に規定する知的障害者の療育手帳の交付を受けている者　を対象とし、当該身体障害者手帳又は療育手帳を提示したときに適用する。
  • 運賃等の割引は、距離制運賃、時間制運賃及び待料金に適用し、障害者自身が乗車した区間又は時間に適用する。
  • 運賃等の額は、タクシーメーター器表示額又は時間制運賃算出額に０．９を乗じ１０円未満の端数を切り捨てた額とする。ただし、時間制運賃による場合は、上記３の(4)イ及びウにより算出した運賃とする。
• 高齢者割引は、次による。
  • 高齢者割引は、高齢者割引を受ける目的で予め登録を受けた７０歳以上の者に適用する。
  • 運賃等の割引は、登録を受けた高齢者自身が乗車した区間又は時間に適用する。
  • 運賃等の額は、タクシーメーター器表示額又は時間制運賃算出額に０．９を乗じ１０円未満の端数を切り捨てた額とする。ただし、時間制運賃による場合は、上記３の(4)イ及びウにより算出した運賃とする。
• 運転免許証返納割引は、次による。
  • 運転免許証返納割引は、運転免許証を自ら返納することにより公安委員会で発行された運転経歴証明書の交付を受けた６５歳以上の者を対象とし、当該運転経歴証明書を提示したときに適用する。
  • 運賃等の割引は、運転経歴証明書の発行を受けたもの自身が乗車した区間又は時間に適用する。
  • 運賃等の額は、タクシーメーター器表示額又は時間制運賃算出額に０．９を乗じ１０円未満の端数を切り捨てた額とする。
• 遠距離割引の運賃等の額は、タクシーメーター器表示額のうち５，０００円と、これを超える額に０．９を乗じ１０円未満の端数を切り捨てた額の合計額とする。
• 長時間割引が適用される場合の運賃の額は、４時間までの額と、これを超えた時間の額に０．９を乗じ１０円未満の端数を切り捨てた額の合計額とする。
• プリペイドカード割引は、プリペイドカードの販売時に割引くものとする。この場合において０．５割引とは、プリペイドカードの券面金額を販売額で除した値が１．０５となるものをいう。
• 応募式ポイントカード割引は、運賃５００円ごとに１ポイント加算、２０ポイントで満点ポイントレシートを1枚発行、満点ポイントレシート５枚１組を所定の申込用紙で応募にすることにより、500円分のタクシークーポン券を進呈するものとし、タクシークーポン券の提示があった場合に運賃額を割引くものとする。
• 割引の重複
  • 障害者割引、高齢者割引又は運転免許証返納割引が重複する場合は、各割引のうち一種類のみを適用する。
  • 障害者割引、高齢者割引又は運転免許証返納割引と遠距離割引若しくは長時間割引が重複する場合は、それぞれ適用する。
  • 割引が重複して適用される場合の運賃等の額は、各割引制度ごとに求められた割引額の合計をタクシーメーター器表示額又は時間制運賃算出額から減じた額とする。

(7) 料金

• 料金は、距離制運賃による場合に適用する。
• 待料金は、旅客の都合により車両を待機させた場合に適用することとし、待機に要した時間を加算距離に換算し、距離制運賃に併算する。
• 迎車回送料金は、旅客の要請により乗車地点まで車両を回送する場合に適用する。

(8) その他

• 旅客の要請により有料道路、自動車航送船、有料駐車場等を利用した場合における当該利用の実費については、旅客の負担とする。
• 道路事情、交通規制等客観的な事情によるとき又は他に適当な方法がないためやむを得ず有料道路、自動車航送船を利用して往路若しくは復路が回送となる場合における当該利用の実費については、旅客の負担とする。

(1) 普通自動車、小型自動車、軽自動車は、道路運送車両法施行規則第２条の定めによる。

(2) 車種区分については、新型自動車として届出された諸元を基準とする。ただし、特殊なバンパーを装着した自動車は、標準バンパーを装着した場合における諸元により車種区分を決定する。

(3) ディーゼル機関を搭載した自動車については、同一仕様（外寸、内装等）のガソリン車の車種区分を適用する。

(4) ハイブリッド自動車とは、内燃機関を有し、併せて電気又は蓄圧器に蓄えられた圧力を動力源として用いる自動車をいう。

(5) 高速自動車国道及び自動車専用道路におけるタクシーメーター器の取り扱いについては、その入口においてタクシーメーター器を「高速」の位置に操作し、出口において「賃走」（深夜・早朝にあっては割増）に切り換えること。